FREESTYLE2020 東京、大阪を終えて

今回の作品展は、こういうご時世ということもあり、行かない選択をした人もたくさんいらっしゃったし、本当は行きたかったのに職業柄や家族の為に泣く泣く諦めた方もいらっしゃったと思うので、そういう方々に申し訳ない気持ちもあるけれど自分の記録として残しておくのでここから先は、読んでもいいよって方だけお進み下さい🍀 まあまあ長くなってますので💦

 

 

 

 

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東京六本木ヒルズティービュー

この会場で個展を行なうなんて、ちょっとビックリして。今までも他の方の作品展で何度か足を運んだけれど、見事に大野くんの空間になってた。

 

東京タワーの見えるガラス張りの空間にくるくる回る巨大グリーンヘッドと、カイトのジャケットに使われた大きな絵のモチーフ。

 

幼い時の写真、小学校の頃の作文、もらった賞状、美術の時間に描いたスプーンのデッサンなどがアクリルケースの中に。

 

今回の為に描いたジャニーさん、鬼パグ、巨大細密画をそれぞれ配置して、その周りにたくさんの抽象画や過去の作品たち。

大野庵と称した和室の空間で気分を変えたり、表現の一端で、全身白タイツで無言でパントマイムをする大野くんを6分割画面で6方向から写したものが2分ほど流れるとてもシュールな大野ワールドもあり。

関節の柔らかさや足の運び方など、もう一回見せて!って気分にさせられるのはさすがだった。

 

 

空に限りなく近い場所だった東京と対照的なのがグランフロント大阪の地下会場。

 

入口でグリーンヘッドとカイトの絵の拡大版がお迎え。

シルバーに黒のロゴ看板を抜けると、東京ではケースに入ってたゴールドマスクが箱から出ていて、隣にはカレーパン屋さんに飾ってあった茶色ベースの大きな抽象画。

そして、入口を抜けると、木箱に入ったガマドン。

東京では自由に手を伸ばしてたガマドンが箱の中からこっちを見てるのが何とも意味ありげで…

 

東京に比べて狭い大阪の会場は、壁や搬入の木箱をうまく利用して、作品の間隔は狭めに、少し点数は間引いてあるけどその分、大野くんが身近に感じられるような空間になってた。

 

ジャニーさんは2枚のランタンの絵で挟まれて、なんだか穏やかに笑ってるよう。

鬼パグは、2015年のパグ2枚で挟まれ、パグ三部作のようになっていて、前回の諸々の想いも含めてここでこうやって揃えて展示するって決めてたんだろな…と思いつつパグのキラキラのガラスみたいな目を見てたら泣きそうになった。

 

映像作品の手前には東京にはなかった、撮影時に使った塗料でペイントされたVANSのスニーカーがブラックライトで照らされて展示してあり、出口には国立競技場の客席にフィギュアを並べてるところやアラフェスのリハの写真。

いつもの見慣れた大野くんのデニムシャツとキャップ姿でステージに一人で立つ後ろ姿のショットは、その背中にたくさんの背負ってるものを見たようで、涙涙…

 

国立競技場に並べられたフィギュアは5体。

メンバーに送った絵。

メンバーが描いた大野くんの似顔絵。

嵐としての20年の集大成ということなんだと思った。

コンサートや雑誌の取材、ドラマ、映画、TVの収録。

何年も先のスケジュールがパズルのように組み込まれているような状況で、その仕事の合間に見つけた時間。見つけたというより、何かを削って作った時間で、コツコツとここまでの作品を作り続けたことがすごい。

 

最初はものづくりが楽しくてやっていたことが、2回目の個展では、見せることが前提になってしまって前のように自由に作れなくなってしまった事を話してくれてた。それでもみんなに見せてくれたのに、周りの流れに飲まれて、深く深く傷つけてしまった。

大野くんも私を含むファンのみんなも、あの時間は辛かったと思うし、なんであんなことになったのかって今でも申し訳ない気持ちでいっぱいだ…

もう次はないかもって思ってたけど、嵐をお休みする前の個人の仕事として、もう一度個展をやると知った時のうれしさったらなかったな。

 

本当なら、あちこちから東京と大阪に作品を見るためにファンのみんなが集まってきて、大野くんの作品に触れて、お互いの気持ちを話したり、ご飯食べに行ったり…そんな楽しい時間になるはずだったのに、絶対に感染しない、させないって使命を背負って会場に行くという世界になってしまった。そのために、最後なのに行けない、行かない選択をした人もたくさんいた。きっと悲しかったに決まってる。

スタッフさんも、明日に繋がるように毎日毎日最善を尽くして下さったと思うし、全日程を無事に終えたことは本当に奇跡だと思う。

 

踊りと歌と共にアートも大野くんの表現の柱だ。

何もないところから、何かを生み出すにはエネルギーがいるし、自分が空っぽだとそれも難しいと思う。

これから、色んな世界を見てインプットされた事が大野くんの中で溢れ出したら、また何か創作してみたいって自然に思うかもしれないし、それは誰かに見せる為にではなくて、心から楽しめる時間であるといいなと思う。

だってFREESTYLEなんだもんね。

本人が自由な心でいてくれないとね。

 

どんなものを作ってるのか見せてってファンの声を叶えるために開催された最初の個展から、こうやって自分の年表みたいに20年間を見せてくれた今回の個展まで。

忙しくてもこれだけできること。

好きなんだったらとことんやってみること。

自分を取り戻すような時間や趣味の大切さ。

色んなことを教えてくれて本当にありがとう。

たくさん届けてくれてありがとう。

そして、願わくば…

今回、見られなかった方々に

また次がありますように!!!