引き算の美学
大野くんの歌、踊り、お芝居において
いつも私が感じるのは、余白。
ギチギチに詰め込まれていない、でも足りない訳じゃない。あえての余白。
はい私、歌えますよ。聞かせますよ。って全面に押し出して来ないんだけど、絶妙なラインで耳に入ってくる。声の良さはもちろんだけど、リズム、バランス、色んなことを分かってて歌ってる心地よさ。
踊りは、緩急。細かい振り付けでブワッっと見せたかと思うと、ふわっと抜けて、でもどこも気を抜いていない。自分の身体と脳がリンクしてる。どこをどれだけ動かせばこの角度になる…とか全部把握してそうな凄さ。歌うように踊る、メロディーの奥の方にある音やリズムも拾って大野くんだけの世界で踊る。見せてもらえることが幸せ。
サラッと踊る人はきれいだし、その余裕がかっこいい。
お芝居は、自分の身を削ってその人になりきってる感じがして一番大変そう。過剰に演技をしないけど、感情を乗っけてくるところはほんとにすごくて、いつも引き込まれる。
色んなパフォーマンスの絶妙な引き具合。
だからこそ、見てる方が心地よくて。
引けるってことは、基本がしっかりしてるわけで、全力の中から必要なところ、必要な分量で配分できるのは、生まれ持ってのセンスと、積み重ねた経験と、バランスを見る力と、自分が自分がって、能力をひけらかすようなことはしない人柄と。
書道でも、華道でも、空間の余白も含めての美しさがあるけれど、それに通じるものがある気がする。
褒めてばかりで、おかしいけど。
やっぱりすごい人だと思うから今日は褒めさせてもらおう。
そして、褒められると、ふふふって笑ってはぐらかすようなそんな大野くんが大好きだ(*´˘`*)💙