Beautiful World

いつも通りの毎日は、当たり前ではない。

わかってるけど、すぐに忘れてしまう。

 

温かいご飯、明るい部屋、きれいな水。

ただいまといつも通りに帰ってくる家族。

 

関東に住んでいる私の地域もかなりの揺れで

この先どうなるのかニュースを見て震えていた記憶。

 

生きていくことに必死であるような時は

エンタメは二の次。それは当たり前。

なくても生きていける。

でも、泣きそうな時に少し力をくれることもある。

 

数日後の嵐にしやがれで、5人がメッセージと歌を発信した。

あの時聞いた、何もないスタジオで歌った果てない空には、色んな思いが込められていたな…

 

こんな状況でTVなんて…って人もいるだろうけど、絶望的なニュースばかり見ていた心がほぐれたのを思い出す。

 

毎年のツアーは日程をいつもより縮小して、電気も自家発電だったり、東京ドームは、ワクワク学校というチャリティーイベントに振り替え。

狭き門が更に狭くなり、当選できなかった国立競技場でのBeautiful Worldのライブを後日、DVDで見た時。

涙が止まらなかった。

 

いつも通りをいつも以上に。

僕らはここにいるよ。

ここにいる時間だけは全部忘れて笑顔でいてね。

もう来られなくなってしまった人の為に空に向けて。

全力で。ほんとに全力で雨の中歌う姿。

ライブなんて今やるの?って声もあったと思う。

でも、今だからこそやるって決めて届けてくれた意味はとても大きかったと思う。

 

誰にでもできることじゃない。

自分が歌うことで、誰かの力になったり、誰かをちょっとだけ笑顔にしたり、そんなことができる人は少ない。

今、自分のできることはこれだと、最大限の誠意でまっすぐに届けてくれた事で救われた人はたくさんいたと思う。

私もニュースを見ることがストレスになっていても、目を閉じて嵐の歌を聞いていると、とてもほっとした。

いつもどこかで誰かの力になっているって、なんだかすごいな…。

 

大野くんは、描きかけていたちょんまげの男の子の絵がしばらく描けなくなり、それでも何か希望の絵に仕上げたくて、正面はふんどし一丁で丸裸にされた今を。裏側には無数のドットで無限に溢れる命の強さやエネルギーを。悲しい目をしているようで、実はもっと先を見て力強く立ってる。そんな特別な絵を描いて想いを届けてくれたんだったね🍀

 

 

何でもない1日。

明日がまたくること。みんなが笑っていること。

音楽を楽しめること。

生きていること。

 

 

色んなことに感謝して。